留学エージェントへの対応

留学エージェント資料一括請求について
インターネットで「留学会社」と検索窓に打ち込むと、無数の留学会社がずらっと並びますね。
特定の国や特定の専門留学のみを扱っているエージェントもいますが、ほとんどのエージェントは、世界主要国への留学プランを一通り持っています。
つまり、イギリスに留学するために情報を集めようと思っても、情報提供者である留学エージェントは無数に存在するわけで、その中から一体どこに資料請求の問い合わせを出せばよいのか、私たちは完全に迷ってしまうのです。
そこで登場したのが、「留学資料一括請求サイト」です。
よく知られているところでは、留学Style!
などがあります。
エージェント1社1社にいちいち資料請求フォームを送るのは面倒ですから、気になる国や留学プランのメドだけをつけて、一気に資料請求をかけるのです。
主な基本的入力事項としては、
・行きたい国や都市
・希望する留学プラン(語学留学/専門留学/インターン/正規留学など)
・希望予算
・希望渡航時期
・カウンセリング希望の有無
…が挙げられます。
この請求フォームが各エージェントに送信され、この情報に従ってエージェントは資料を揃えてあなたに送付してきます。
恐らくこの時点ですでに、エージェントごとの特徴が表れてくるでしょう。
タレントを使った体験談によるイメージ戦略が見えるエージェント、
とにかく手数料だの代行料だのが多いエージェント、
自宅のプリンターで印刷したようなチラシを入れてくるエージェント、
届いた情報からあなたの目的・動機づけ・留学プランを繋げることができるエージェント、
いろいろな特徴を持った業者がいるんです。
ちょっと見方を見るだけでも、こんなに違いがわかるものなんです。
何だか面白いでしょう?
良心的なエージェントを見分けるこんな質問
いろいろな特徴を持つエージェントがいることがわかったところで、次に、失敗しないために良心的なエージェントを絞り込まなくてはいけません。
別項で述べたように、留学エージェント側には、あなたが送信した留学希望情報が届いていますね。
エージェントは、その情報をもとに、何とか来社してもらおうと営業電話をかけてきます。
さて、営業電話がくると、大抵会話の内容は決まっています。
「この度は資料のご請求ありがとうございました」
「○○の国への留学をご希望なんですね。ご予算は?時期は?」
あなたの送った情報を鵜呑みにして、とにかく早く〝形〟にしようとします。
そして電話の最後には、
「是非一度弊社にカウンセリングにいらしてください」
ときます。
この電話は、あなたが「カウンセリングに行く」と言うか「もう電話してくるな」と言わない限り、ずっと続くことになります。
ある意味コワイですね(笑
ですが、良心的な接客姿勢を持ったエージェントも確かにいるのです。
そこで、エージェントを見分けるために、次のような質問をしてみましょう。
『…はぁ。…ええ何となく。…大体それくらいの時期に。』
~質問とは違いますが、エージェントからの電話に対して曖昧に答えた場合、最初から契約しか頭にないエージェントは逆に言葉に詰まってしまうと思います。
そういうエージェントは、契約しても恐らく通り一遍のことしかやってくれないでしょう。
『他の会社と迷ってるんですが』
~これはエージェントにはキツイ一言です。
焦って「○○社ですか?あそこはちょっとねぇ」などと否定するような発言をするエージェントは、人となりがわかるようですね。
『どうしてこういう料金になるの?』
~高い場合も安い場合も、何故その金額になるのかをキッチリ聞いておきましょう。
しっかりと説明できるエージェントなら、取りあえず合格です。
『クーリングオフとかあるの?』
~これは多くのエージェントが一瞬答えに詰まると思います。
何故なら留学業界というのは、実は法整備が整っていない世界であるため、クーリングオフ制度が適用されないのが実情なのです。
つまりエージェント側の約款次第で契約条件が決められる、といった側面があるのです。
ところが自社自らクーリングオフのシステムを取り入れているエージェントもいるので、それを見極めるためには良い質問でしょう。
いかがでしたか?
元エージェントとして、お客様から聞かれると一瞬困ってしまうような言葉を思い起こしながら挙げてみましたが、これは裏を返せば、お客様自身を守るための大切な質問であるとも言えますね。
覚えていて損はありませんよ!
トークのプロに対する上手な断り方
営業電話や来社カウンセリングも、あなた自身が留学に関する情報を集めるための大切な手段であることは間違いありません。
知りたいこと、聞きたいことは、しっかりと確認しておくべきです。
ですが、相手もプロ。
親身でないエージェントも、良心的なエージェントも、最終的な目的はやはり自社で留学プログラムの契約をしてもらうことです。
あなたがエージェントを利用して留学するのだとしても、自力で留学するのだとしても、複数のエージェントからコンタクトが来ている状態では、必ずどこかのエージェントに対して「お断り」をする必要が出てきます。
そこで、営業トークのプロに対する上手な断り方について考えてみましょう。
元エージェントとしての私の経験をもとに言えば、一番効果がある「お断り」の言葉は、『もう他の会社で決めました。』というものです。
実際に他のエージェントと契約したかどうかなんて、私にはわかりませんが、とにかく先方が『もう他社と契約してしまった』と言うのですから、それ以上の説得のしようがありません。
また、電話では言いづらくてもメールでお断りの言葉を送ることもできます。
私も入社当初、『いろいろと相談に乗ってくれて嬉しかったが、ちょっと押しが強かったのでそちらで契約するのは止めました』というようなメールをもらったことがあり、とても反省した記憶があります。
一番いけないのが、エージェント側のトークの流れに乗ってしまうことです。
妥協したり中途半端に同調したりということだけではなく、曖昧に迷っていたりするのは一番いけません。
エージェント側からすれば、〔迷っている=自分のトークの流れに持っていける〕ということになりますから、相手の思うツボです。
ただ迷うのは当然のことでもありますから、その場合は、一体何に不安を感じているのか、納得いかないのはどういう点なのかをハッキリとエージェント側に伝えることです。
それに対して明確な回答を返せない相手なら、それはもう「お断り」の対象です。
態度をハッキリと言葉に表すこと、それこそがプロのトークに対抗する最大の手段だと言えます。
カウンセリングの必要性
留学エージェントのシステムに、カウンセリングというものがあります。
留学業界で言う〝カウンセリング〟とは、つまりお客様の希望に沿った留学プランを提示して契約に漕ぎつけるための、ちょっと言葉は悪いですが〝説得の場〟だとも言えます。
でも私がエージェントにいた頃のカウンセリングには、私は今でも自信を持っています。
言わば、〝心理カウンセリング〟的な基本姿勢でお客様と接していたためです。
会社としてそういうカウンセリング方針だったということもあります。
心理カウンセリングと言うのは、クライアントの持つ悩みや心の闇、曖昧な不安などを丁寧に聞き出し、適所で解決に導く言葉を添え、時にアドバイスをします。
基本的にはクライアント自身が自ら語ることが大切で、カウンセラー自身はそれほど多く話すわけではありません。
ただ、クライアントの話を聞きながら、状況を推測・把握し、クライアント自身が解決の糸口を見つけられるように助言をするのです。
そうすることで、クライアントは、自ら解決の道を辿ることができ、自分の視野の中に明るさを取り戻すのです。
留学のカウンセリングも同様であるべきだと考えます。
エージェントに来社するお客様と言うのは、知りたいことがあったり、不安なことがあったり、留学実現を阻む要素に悩んだりしているからこそ、どうにかして解決できないかと思っています。だからこそ、エージェントを頼りに来社するのです。
ですからエージェント側がお客様に対してするべきことは、まずお客様がどうして留学を思い立ったかの背景を追い、動機づけを探り、留学を通してどんな自分になろうとしているのかイメージを明確にし、その上で適切な留学プログラムを組み立てて行くことだと思うのです。
そうすればこそ、お客様も、自分の気持ちに整理がつきとても納得することができます。
このことを理解していないエージェントは非常に多いのです。
だからお客様側も、カウンセリングと聞いて警戒します。
でもカウンセリングの本当の意味を知ったあなたは、次回はきっとうまくカウンセリングを利用することができると思いますよ!

