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英語が身に付く人・進化の無い人

上達しない子の理由
イギリスに留学に行けば必ず英語が話せるようになる、というものではありません。
ましてや数週間程度の滞在では、「英語を話せる」ようになる、ということはちょっと非現実的です。
ところが、数か月以上もの長期間、イギリスに留学滞在しているにも関わらず、何故かさっぱり英語力の上がらない人がいるものです。
私の留学時代にもそんな子がいました。 例えば彼女は、学校の宿題を忘れたことがありません。 プリントに印刷された英文問題を、単語ひとつこぼさず和訳して、覚えようとしていました。 イギリス人の彼氏もいました。 彼女は、私よりも少しばかり早くイギリスでの留学生活をスタートさせていました。
ところが半年後には、明らかに私の方が彼女の英語力を抜きました。 宿題は授業前に慌ててテキトーにやってしまう、イギリス人の彼氏はいない、ましてや英単語を和訳して覚えるなどほとんどやらない私がです。
私たちの間には、決定的な違いがあったのです。
それは、友達の多さと、会話量の多さ、そして行動力の高さという要素です。
彼女は、友達はいましたが、ほとんどが日本人でした。
おのずと英会話量が減りますね。
ホームステイをしていましたが、それほど積極的にコミュニケーションを図っている様子でもありませんでした。
いつも日本人の友人とばかり一緒にいたので、どうしても行動範囲が狭くなるというか、挑戦心には乏しかったように見えます。
一点だけ、イギリス人の彼氏がせっかくいたのに、なぜ上達しなかったのかはナゾなのですが…。
私の方は、宿題については、ハッキリ言って本当に適当でした。
いちいち意味調べなどやったことがありません。
ですが、つたない英語でも、クラス内で手を挙げて発言することは心がけていました。
友達作りも、国籍を問わずとにかくガンガン話しかけました。 照れも恥も感じましたが、そんなのは邪魔なものでしかありません。
また私の英語の覚え方は、学校で教えられたことだけでなく、ファストフード店やスーパー、ホストとの会話などから、耳で聞きとったナマの言い回しを、メモして辞書を引いて、文章を丸ごと覚えてしまったものです。 で、次回似たような場面が来たら、そのフレーズなりをそのまま使ってみるのです。 これは効きます。
私たち日本人は、語学の習得というものを、少々ややこしく、そして苦労を伴うものとして捉えてしまうようです。 しかし言葉は生きているものですから、生きて話されているそのままを暗記する方が、ずっと身につきやすいのです。
今まで学校で習ってきた「英語学習法」については、一旦きれいサッパリ忘れて、それから留学する。 それが案外、最も効果的な学習法かも知れませんよ??
英語力アップのセオリー
留学というと、現地でとにかく沢山英語を勉強するのだ!というふうにイメージしてしまうものですね。 でも語学を習得するのには、あるひとつの「必然的な」順序があるということを、是非覚えておいて頂きたいのです。
日本に生まれれば、日本語を話せるようになります。 イギリスやアメリカに生まれれば、英語を操れるようになります。何故なのでしょうか?人間の言語習得のポイントは、「真似る」というところにある、ということはご存じでしたか?
例えば生まれたばかりの赤ちゃんは、言葉を全く理解せず、話すこともできません。 周囲から何か「音」が聞こえてくるなぁ、と思う程度です。 ところがしばらく経つうちに赤ちゃんは、その「音」と人間の表情や動作などに、関連があることを覚えます。
ミルクをもらえる時の「音(大人の話しかけ)」→「さぁミルクをあげますからね!」
抱っこしてもらえる時の「音(大人の話しかけ)」→「抱っこして欲しいの?」
特定の言葉(音)が聞こえると、特定の動作が起こることを知るのです。 そして、自分への話しかけが何度も何度も繰り返されるうちに、断片的に「意味を持つ言葉らしきもの」として覚えていくようになり、それを自分の口で真似てみようとするようになります。
「ブーブ」「マンマ」などの赤ちゃん言葉が、これに当たります。 これが、日本語の習得の始まりです。
おわかりでしょうか?
言葉という概念がない赤ちゃんは、その耳から聞こえる音と、目に見える場面、そして自分で実際に真似るという行為を通して、少しづつ言葉を自分のものにしていくのです。
そういう下地があって初めて、絵本を読んだり、名前を書いたりという能力を育てていけるのです。
思い出してみて下さい。 子供の頃、日本語の読み書きができるようになったのが先でしたか? それとも、日本語で会話ができるようになったのが先でしたか?
留学での英語習得も、これと全く同じことが言えます。 必死になって読み書きの力をつけても、英会話力はあまりつきません。 まず先にやらなければいけないのは、英語をたくさん聞いて、発音や単語やフレーズを真似て使ってみることだからです。
あなたが伸ばしたいのが読み書きの英語力ならば、今までの勉強法に従うのが良いでしょう。 でも、いわゆる英会話力を伸ばしたいならば、今ここに述べたことを、肝に銘じておかなくてはなりません。
留学後の上達具合は半年で決まる
イギリスに限らず、留学先での英語力上達のメドは、期間的に言っておよそ半年だと考えれば良いと思います。 つまり、実力を身につけられるかは、〝半年である程度決まる〟と言っても過言ではないと、私は思っているのです。
この〝半年〟というのには意味があって、まずは英語に慣れるということ、英語に対する羞恥心を捨てて自ら英語を使う度胸がつくこと、友達を増やすこと、会話量が増えることなどを考慮した時に、大よそ半年もあれば、これらの条件を大体クリアできるのではないか、という考えです。
もちろん、半年経っても上達が見えない人もいるわけですが、英語を習得するために海外に渡ってきている以上、上に挙げたような努力は当然必要になってくると言えます。
言いかえれば、どんな人も、自分の殻を破って積極的に英語と海外生活に身を投じ、全てを吸収するつもりで心がけていれば、おのずと変化が見られてくるんです。
ですから私は、自分の留学経験や、留学先での日本人の様子、そして帰国後に努めた留学エージェントでの勤務経験から言っても、〝留学後半年〟というメドは、現実的だし、その後の留学生活が安定して先が見えるようになるか、あるいは自分の力のなさに意気消沈していくかの、分岐点でもあると思うのです。
留学、特に費用のかかるイギリスに行くのであれば尚更、そのために用意した貴重なお金と時間を最大限有益なものにするために、こういったことを頭に置きながら、自分の留学生活と上達具合に、ある程度メドをつけておくのもわかりやすい目標になると思います。
物おじが最大の足かせ
留学して英語を身に付けたいということは、どんな留学生でも胸に抱いている目標です。 もちろん、日本人留学生も例外ではありません。
ところが、想像に難くないように、日本人留学生というのは、多くの場合、その期待値を達成することにとても難儀しているようにも見受けられます。
それは、留学出発前の英語学習内容、つまり「学校で習った英語」的な思考に頭が縛られているというのもあるのですが、実は、日本人留学生の前に立ちはだかる最大の壁というものが、留学生活には存在しています。
それは、「恥」という、日本人ならではの伝統的感覚です。
恥という感覚自体が良くないと言っているのではなく、その方向性が時に邪魔をする、ということなので、誤解をしないで下さい。
私自身は、「恥」という感覚を持つことは、全くもって日本人らしく、強い意志に支えられたつつましやかな繊細さであると考えています。 「そうすることが恥ずかしい」からこそ、その恥を超えるような思考や行動によって、自らを高みに押し上げて行く、というのがもともと日本人の持っていた「恥」という感覚の持つ意味であると思うからです。
留学生活に置き換えれば、異国の地で日本人がマイノリティーであることが恥ずかしい、英語ができないことが恥ずかしい、日本人以外の人に近付くのが恥ずかしい、クラスで発言するのが恥ずかしい、そんな場面で多々「恥」を感じていることでしょう。
ならば、その「恥」を超えるような思考と行動によって、恥を踏み台にして、日本人としてさらに飛躍すれば良いわけで、先の例に倣えば、マイノリティーだからこそまだ知られていない日本文化や日本人気質を伝える伝道師になれば良いし、英語ができないのが恥ずかしいからそもそも留学に来ていると考えればとにかく学ぶしかない、国籍の違う人間に近付くことに抵抗があるなら自分自身がリーダーとなれば勝手に周囲の方から人が集まってくる。
ここまでのポジティヴ・シンキングができれば、もうあなたの留学生活は勝ったも同然です。
しかしこの「恥」という感覚は、「物怖じ」へと姿を変えて、日本人の勇気を削いでいきます。 これが厄介で、せっかく多くのことを吸収できるはずなのに、「物怖じ」という足かせがそれを阻んでしまうのです。
でも、私たちがうまく留学生活を活かせない一つの理由が、ここで明らかになったとも言えませんか? この「恥」や「物怖じ」といったものの正体を知り、どう攻略すれば良いかを知るだけで、きっとあなたの留学生活は解き放たれたものになると思います!
貯金額に合わせた事前英語学習法
お金がかかるのは、何も留学後に限ったことではありません。 皆よく頭を悩ませているのが、留学前にいかにして事前英語学習に取り組もうか、という点でもあるのです。
学生であれば学校に英語の授業もありますが、それでも英文科でなければそうそう英会話のクラス数に恵まれているとも思えません。 そこで多くの人の頭に思い浮かぶのが、英会話学校や英語のラジオ、テレビなどではないでしょうか。
でも、潤沢な資金を持っているなら英会話学校に通うのも手ですが、そうはいかない人の方が多いのも事実です。
というわけで、ここでは、留学準備金の豊富さやご自身の英語力によって、どんな事前英語学習法が選択できるか、参考までに例を挙げていこうと思います。
【英会話スクール】
○一定期間スクールに通うと、数万円~数十万円の料金がかかるので、本番留学以外にも資金をある程度用意できる人でなければ厳しい。
○レベル分けされているので、今は英語に自信がなくても、徐々に馴らしていくことができる。
【オンライン英語レッスン】
○スクールに比べると、1時間数千円~で受講できるのでお得。ただし日本の大手スクールが行っているオンラインレッスンは高め。狙い目は海外発のオンラインネイティヴ・レッスン。
○先生がネイティヴなので、やや緊張するかも知れないが、相手もプロ。全く心配がいらない。また日本人アシスタントがいるところも。
【英字新聞】
○150円くらいの新聞代だけで良いので、費用的には優等生。
○ニュース欄は単語が難しい。面白いのはテレビ欄や賃貸欄。ここを読めるようになっておくと、海外でもかなり役に立つ。
○単語力はつけるためのツールとしておきたい。
【音楽】
○一番入りやすい勉強法。好きなアーティストの歌は、誰もが英語で歌えるようになりたいと思うものなので、メロディーにのせて歌詞を真似る作業も辛くない。いつの間にか単語や言い回しを覚えていることが多い。
○費用はダウンロード盤だと1曲200円程度。
○英語の耳慣れ、真似ることによる発音練習になる。
いかがでしょう?
ここに挙げたものは一部ではありますが、私たちのまわりに英語がゴロゴロ転がっていることを考えれば、ちょっと視点を変えるだけでも、お金をかけない英語学習ってできるものなんですよ!
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